100分de名著 有吉佐和子

Eテレ、毎週月曜日22:25から放映されているこの番組。

誰もが一度は読んでみたいと思いながら、なかなか読む機会がなかった様々な「名著」を25分×4回=100分で読み解こうというもの。

私はこの番組と美輪明宏の「愛のモヤモヤ相談室」と、イタリア語、フランス語、スペイン語講座を観るためだけに受信料を払っているようなものだ。

話が逸れたが、この「100分de名著」。12月は私が大好きな有吉佐和子を取り上げている。2024年の締めくくりに没後40年の有吉佐和子を持ってくるとは、NHKも憎いことをするものだ。

有吉佐和子(1931~1984年)は和歌山県和歌山市出身の小説家、劇作家、演出家。日本の歴史や古典芸能、更には現代の社会問題まで幅広くカバーし、戦後の分断が長らく直視してこなかった問題をも書き続けた。

全身全霊を込めて執筆する彼女は、一作を書き終えると寝込んでいたらしい。それほどまで、自分の作品に手を抜くことなく魂を込めて書き続けてきたのである。

今回の100分de名著で取り上げているのは、「華岡青洲の妻」「恍惚の人」「青い壺」の三作。

読みましたよ、読みました。むさぼるように読んだ記憶が蘇ってきた。

有吉佐和子作品は昭和初期から令和までの時代を超えた今でも、まったく古臭さが感じられない。いつの時代でも感情を込めて「うんうん、そうだよね」と読者の首を縦にふらせるのだ。

「華岡青洲の妻」はドロドロの嫁姑問題。

「恍惚の人」は介護問題。

「青い壺」は人の欲の露呈。

この三作以外でも、様々な傑作を残した有吉佐和子。

本棚から彼女の著作を引っ張り出して、年末年始休暇は読書三昧も悪くないと思う今日この頃なのである。

Have a good night!

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