今年も寒さが厳しい冬であった。
冬の感染症の代表格はインフルエンザである。年がら年中、インフル感染の可能性はあるといわれているが、かくいう私も年末にインフルエンザに感染した。
ここ最近、コロナやインフルエンザの感染数は落ち着いているようだが、現在、大流行しているのが胃腸炎である。
胃腸炎の代表的なものといえば、ノロウイルスやロタウイルスが思い浮かんだ。
どちらも胃腸に影響を与えるウイルスだが、いくつかの違いがある。以下に主な違いをまとめてみた。
1. 原因となるウイルスの種類
- ノロウイルス: ノロウイルスは、非常に感染力が強いウイルスで、主に大人や子供に影響を与え、短期間で急激に症状が現れる。
- ロタウイルス: ロタウイルスは、特に乳幼児や子供に多く見られ、胃腸炎の原因となるウイルスの一つ。年齢が低いほど重症化しやすい傾向がある。
2. 感染の主な経路
- ノロウイルス: 食品や水を通じて感染することが多く、感染者の便や嘔吐物が周囲に触れることで広がる。汚染された手や食器からも感染するため、非常に感染力が強い。
- ロタウイルス: 主に便を介して感染する。幼児が感染しやすく、手洗いや衛生状態が不十分な場合に感染が広がりやすい。
3. 症状
- ノロウイルス: 激しい吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などが特徴。症状は急速に現れ、通常1~2日で回復するが、脱水症状を引き起こすことがある。
- ロタウイルス: 嘔吐、下痢、発熱、腹痛が主な症状。ロタウイルスによる胃腸炎は、特に小さな子供に重症化しやすく、脱水症状が深刻になることがある。症状は数日続くことが一般的。
4. 予防方法
- ノロウイルス: 手洗いや食品の衛生管理が重要。ノロウイルス専用の予防接種はないが、発症した場合は周囲の人に感染しないように注意が必要である。
- ロタウイルス: ロタウイルスにはワクチンがあり、特に乳幼児に接種が推奨されている。手洗いや便の取り扱いに注意することも重要。
まとめ
- ノロウイルスは大人でも感染しやすく、特に感染力が強く、症状が急激に現れる。
- ロタウイルスは特に乳幼児や子供に多く、重症化しやすいため、予防接種が推奨されている。
どちらも特効薬はない。ゆえに、症状に合わせて整腸剤や吐き気止めが処方されることがある。感染後は嘔吐や下痢で身体から水分が失われるので水分補給は必須。そしてもちろん休養が重要である。
ロタウイルスにはワクチンがあるので、小さなお子さんがいる方は予防接種を検討してみてもいいのではないだろうか。大人でさえ嘔吐や下痢は悲しくなるほどつらいというのに、小さな子ども達があんなにつらい目に合うのは、なんともかわいそうである。
ウイルスは次亜塩素酸ナトリウムを使用しないと死滅しないとのことだが、除菌石鹸を用い、流水で20秒以上手洗いをすると、次亜塩素酸ナトリウムで消毒したのと同じ効果が得られるらしい。
毎日の手洗い、うがいを徹底して、感染予防に努めていこう。
Have a great day!
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