昨日の土曜日は仕事だった。一年の中の大きなイベントのうちの一つが開催された。詳しくは控えるが、私にとってこのイベントは、一日の中で感動のあまり涙することが必ず4回ある。毎年そうだ。そのイベントに携わるスタッフたちも緊張と感動、そしてそれを終えることの安堵感で一日のうちにたくさんの感情を味わえる日である。確かに、この日を迎えるまでの準備はそれはそれは大変なものだ。現場のスタッフたちは楽しみ、やりがいの反面、プレッシャーやストレスを抱えながらその日を迎えるのである。
それだからこそ、やり遂げた後の達成感、充実感、安心感はたまらない。やっぱりこの仕事って良いなぁ…とスタッフ全員そう感じているはずだ。
50歳半ばにして、まだ仕事でこういった感動を味わえるのはなんと幸せなのだろうかとしみじみ思う。
ありきたりな言葉ではあるが、感動すると、私、生きてるなぁ…と思う。感動とは自分が何を美しいかと感じ、何を大切にしているかを浮き彫りにする瞬間でなないだろうか。そういえば「感動の数が多いほど、人は幸福な一生を送ったと言えるのではないでしょうか」と瀬戸内寂聴さんが言っていた。
ここ数年のなかで、鮮明に覚えている感動を思い返して、つらつらと書いてみようかな。
シドニーのベイブリッジに沈む夕陽、滞在先のバックヤードから見えた高い空、ボンダイビーチから見た広大な海を見た時。サルデーニャ島のクルーズ船の上でDancing Queenを聴きシャンパンを飲みながら娘と一緒に踊った夕暮れ(この時は胸の奥からうわ~っと込み上げてくるものがあり、泣きながら笑いながら踊っていた)。ニースのプロムナードを歩いた時。モナコの海の玄関口、エルキュール港の眺め。ローカルなところでは渥美半島の日出の石門…。
などなど…気づけは私の感動に共通していえるのはどれも海と空の景色である。
海と山、どちらが好きかと聞かれれば、間違いなく海と答える。
ここまで自分の好きなものが分かっているのだから、これからも海が綺麗なところに行き、たくさん感動の思い出を増やそう。
ということで、年末はプーケットに行く。最初の4泊はひとりで過ごし、その後娘と合流する。プーケットは初めてなので、ガイドブックでも買ってみようかなと思い、先週、用事のついでに三省堂に行きJTBパブリッシングから出ているララチッタ版プーケット・サムイ島・バンコクのガイドブックを買った。私は地球の歩き方派なのだが、こちらはプーケットのみが収められているものが無かった。残念。ララチッタ版の内容は若い女子向け(モデルが若い女の子たちなのである。地球の歩き方はモデルを使った写真は掲載しない)のようだが、景色や雑貨紹介の写真が綺麗に撮れているからよしとする。バンコクのことも15ページほど説明があるが、まあ、今回は必要ない。アジアのサードワールドと言われる国の都市は発展の速度が速く、熱気やパワーがありすぎて、気持ちや体力がついていけないような気がするのである。
プーケットのガイドブックを手に取り、ガイドブックセクションをふらふらしていたら、なんと私の大好きなイカロス出版、旅のヒントBookシリーズから「太陽と海とグルメの島 シチリアへ 最新版」が平積みされているではないか!!!きゃ~~!!!これは買わねば!!!
このイカロス出版の旅のヒントBookシリーズは現地在住者、もしくはその土地が好きで何度も通っている人を著者として迎えている。単なるガイドブックではなく「ページをめくりながら、現地の空気を味わえる一冊」でその地の雰囲気を感じられる内容だ。旅に今すぐ行く予定がなくても、楽しんで読むことができるのである。ちょっとマイナーな場所もきちんと押さえてくれているのも嬉しい。
このシリーズのプーケット版、絶対あるはず!と思い検索したら、2021年から改訂版が出ていない。ちょっと古いなぁ。。店頭にも無いし、プーケット版は購入をあきらめた。
さて、シチリア版。中身もろくに見ずに買ったが大正解である。写真も綺麗でローカルな雰囲気が伝わってくる。シチリアには絶対に行く!絶対だ。
大好きなイタリア。そのイタリアで一番大きな島、シチリア。
シチリアと聞いてマフィアを思い浮かべる人たちは多いのではないだろうか。この島は古代ギリシャの植民に始まり、ローマ、東ローマ帝国、イスラーム、ノルマン、スペインなど多くの民族や文化が支配を交替させた「文明の十字路」である。1861年にイタリアに編入されるまで、その豊かな地理的条件から常に地中海の要衝であり、様々な文明の交差点となってきた。歴史の波に翻弄され、情勢も治安も不安定なまま何世紀も過ごしてきたシチリア。この不遇な歴史によって島民たちが自ら身を守る自警団を生みだした。自警団は島民を守る代わりに見返りを要求し、次第に力を蓄えていった。すると組織が大きくなり、いつの間にか彼らに逆らう者はいなくなった。これが、マフィアの起こりと言われている。地理的にシチリアがそこに位置していなければ、マフィアと言われる人たちを生み出さなかったかもしれない。
さて、シチリアはたくさんの素晴らしい映画の舞台になっている。
シチリアに行ったら私の大好きな映画「ニューシネマパラダイス」の舞台、パラッツォ・アドリアーノとチェルファーには必ず行きたい。パラッツォ・アドリアーノにはニューシネマパラダイスミュージアムがあり、映画撮影時に実際に使われた小道具などが展示してある。チェルファーは主人公トトが青年になり、恋人のエレナと感動的な再会を果たす野外上映会のシーンで使われた海辺の町である。
そして、もちろん「ゴッドファーザー」のロケ地も巡礼しなくては。サヴォカ村、フォルッツァ・ダグロ、マッシモ劇場などなど、ゴッドファーザーはシリーズがたくさんあるので、ロケ地も多い。
たった2冊、ガイドブックを買っただけなのに、このウキウキ感。
週末が豊かなものになるのは間違いないのである。


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