そろそろ娘を空港まで迎えに行く準備をしよう。部屋に戻りシャワーを浴びて、顔に日焼け止めを塗り、眉毛だけ書いてワンピースを着る。時間はたっぷりあるしお金も節約できるので、空港までバスで行こうと思い、前日にGoogle Mapで空港までの経路を調べ、バスの時間をチェックしておいた。
娘のフライトの運行状況を調べると、プーケットには30分遅延して到着するらしい。でも、Google Mapの時間通りに空港に向かうことにする。待っている時間は読書でもしていればいい。
バス停はホテルから歩いてすぐだった。まだ誰もいない。バス停に表示してる時刻表を見ると、なんとGoogle Mapのそれとは大きく異なり、次のバスが来るのは今から50分後と書いてあるではないか!私は目を疑った。Google Mapと時刻表を何度も交互に見た。
軽く焦っているところに、ローカルの人だろうか、私より年上であろう白人男性がやってきた。その後、インド人らしい男性二人がスーツケースを持って歩いてきた。インド人男性たちはバス停の時刻表を見て、私と同じリアクションをしていた。腕時計に目をやるとGoogle Mapに表示してあるバスの到着時間から5分ほど過ぎていた。白人男性は悠々とスマホを眺めている。もしかしたら、Google Mapが正しくて、渋滞のために遅れているのかもしれないと、少しの希望を持っていた。さらに15分経過。いよいよGoogle Mapの間違いが決定したようである。私は白人男性に”この時刻表って正しいのですか?”と聞いてみた。返事は”うん、滞在中は毎日このバスを使ってるけど、だいたい時間通りに来るよ。遅れることもあるけどね”とのこと。この男性も観光客なのね。この人もずいぶんバスを待つことになる。
あと30分以上、バス停で過ごすことになってしまった。娘のフライトが遅れていてよかった。インド人の男性が同じことを私と白人男性に聞いてきた。やはりその男性も私と同じようにGoogle Mapに表示された時間を信じてバス停に来たと言っていた。話を聞くと、彼らのニューデリー行きのフライトが出発する時間ぎりぎりになってしまうようである。やはり彼らはインド人だった。それからというもの、航空会社に連絡を取ったりしているのか、ずっと電話で話続けていた。
白人の男性はイタリア人だった。イタリア半島のちょうど踵に位置するバーリから1週間前に一人でプーケットにやってきて、パトンに滞在しているとのことであった。私と同じひとり旅だから、時間を自由に使えて、バスを長時間待つなんて何ともないのである。
彼はパトンよりも落ち着いた雰囲気のカタのほうが気に入って、パトンから毎日バスに乗ってカタに来ているのだとか。そして明日、息子さんがイタリアからプーケットにやってきて合流するらしい。私の娘は今日、これからプーケットに来るの!だから空港まで迎えに行くのだと言ったら、わぁ、同じだね~~と話が盛り上がった。プーケットにはあと3日ほど滞在してから、一人でバンコクに向かうとのことだった。
彼はバーリのビーチ沿いにレストランを経営していて、写真やインスタを見せてくれた。オープンエアの素敵なレストランだった。レストランは春と夏のオンシーズンしかオープンしないので、秋と冬はひとり旅を楽しんでいると言っていた。アジアがとても気に入って、日本にも行ったことがあるという。レストランのオーナーシェフとして、日本食の美味しさからたくさんのアイディアを得たよと言っていた。インスタも交換して、もしバーリに来ることがあったら是非、うちのレストランに来てと言ってくれた。
私が前回行った、イタリアンレストラン+39 Italian Street Foodのことを知っていて、あそこはとっても美味しいレストランだ!本物のイタリアンフードだよ!と言っていた。イタリアでレストランを経営している人が言うのだから間違いなしである。滞在中に娘を連れて行こう。
To be continued…


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