早いものでもう11月中旬である。ということはもう年末ではないか。2025年も駆け足で過ぎていく。。年を重ねると一年が過ぎるのが早く感じるというが、ほんとうにそうだ。これ、物理的な感覚としても一理あるのだ。5歳の人生の1年は5分の1。50歳の人生の1年は50分の1。分母が大きくなれば分子が小さくなる。これからどんどん時間が過ぎるのが早くなるのかと思うと、100年生きている人の一年はどんな感覚なんだろうか。
余談だが、昨日、JRに乗って帰宅するとき、少し前にもJRに乗っていた感覚になった。そう、9時間ほど前にJRに乗って出勤したのだが、それがついさっきのことのように感じられたのだ。あんな感覚は初めてでちょっと不思議だった。これから頻繁にそう感じることが増えてくるんだろうなあ。
さて、昨日は帰宅後、シドニーにいる娘とビデオ電話をした。娘は今、私が今年の夏、滞在させていただいたお宅で今週からまた住み込みドッグシッターをしている。2匹の大きなワンコたちは相変わらずかっこよくて、元気な様子でとっても嬉しかった。だが、事故で足を一本失っているグレイハウンドの男の子には、毎朝、痛み止めの薬を飲ませるようにオーナーから指示があったという。どういう理由なのかは娘も知らない。彼はレスキュー犬で、引き取られる前から足を失っていて、傷口は治っている状態でこのお宅にやってきた。だが、もしかしたら、その古傷が痛むのか。足のない部分には毛が綺麗に生えそろい、筋肉も盛り上がっているのだが、身体のどこかが痒いとその筋肉がひくひくと動く。そう、無い自分の足で痒い所を掻いているつもりなのである。それを見るととても心が痛んだ。彼の無い脚の部分の筋肉が動くと、どこが痒いの?ここ?ここ?と聞きながら、大きな身体を娘と二人で掻いてあげていた。わかってあげることが出来ないのがもどかしかった。
彼は10歳を過ぎていて、人間でいうとおじいちゃんである。娘曰く、耳がだんだん遠くなってると言っていた。掃除代行の女性が来た時、チャイムの音に反応しなかったそうだ。もう一匹のグレートデンミックスの女の子がそのチャイムを聴いて、はっ!誰か来たわ、誰か来たわと、たたたーっとエントランスに向かっていったので、その様子を見てようやくなになに~?という感じだったらしい。
グレートデンミックスの女の子も10歳近いのであるが、彼女は相変わらず元気である。昨日のビデオ電話で私が彼女の名前を呼ぶと、耳をぴくぴくと動かし、目をキョロキョロさせて反応していた。この声、聞いたことあるわ!という表情だった。彼女は毎晩、娘と一緒にベッドで寝ているらしい。大きな体なので、彼女が寝返りをうったり、ストレッチをしたりして位置が変わると娘がベッドの隅に追いやられ、クイーンベッドの3分の1のスペースで寝ることになるらしい。想像したら、なんともまあ可愛い光景である。
2匹のワンコたちはバックヤードから戻ってくると、うちの中で水を飲むのだが、たいていグレイハウンドの男の子のほうが先に水を飲む。そしてグレートデンの女の子は彼の後ろでちゃんと座って自分が水を飲む順番を待っている。グレートデンの女の子が先に飲むときもあるが、その時はグレイハウンドの男の子は彼女の後ろで自分の順番を待っている。ワンコたちでさえちゃんと並んで待てるのに、人間でそれができず横入りしてくる人たちは一体どういう脳みその構造をしているのだろうかと思う。
毎朝二匹の、おしっこしたい、おしっこしたいの遠吠えにきっちり5時に起こされ、娘は1階まで降り、2匹をバックヤードに出す。おしっこから戻り、娘もまたベッドに戻って2度寝をする。そして次はきっちり8時に朝ごはんはまだか、朝ごはんはまだかの遠吠えに起こされるという。動物は規則正しく生きている。人間も動物なので規則正しく生きようと思えば生きられるのである。だがしかし、週末だから、韓流ドラマ続けて観ちゃお~。ハイボールもう一杯飲んじゃお~。とついつい自分に流されてしまうのが人間である。
ところで、このお宅にはプールがある。冬が終わるとそうそうに、オーナーはプールの水のメンテナンスをして、プールサイドを綺麗に整えた。南半球のシドニーは今、初夏の気持ちの良い時期である。気温は25度前後でまだそれほど高くはないのだが、オゾン層真下のオーストラリアは紫外線指数がマックスの日が続いている。娘は毎日のようにプールで泳いで、プールサイドで読書をしたり食事をしたり、ドッグシッター中はほとんどバックヤードやプールエリアで過ごしているので真っ黒に日焼けしてしまったと言っていた。娘が泳いでいるとき、ワンコたちはその傍らで娘を見守るようにして日向ぼっこをしているらしい。プールはかなり深い部分があるのだそうだ。娘が溺れるようなことがあったら、きっとその2匹は彼女を助けてくれるであろう。かっこよくて可愛いだけでなく、心強く頼もしいワンコたちなのである。
今度はいつ、この2匹に会えるのだろうか。あ~会いたいよ~。またいつか絶対に会いに行くからね!


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