50代女性 海外ひとり旅 冬のヴァケーション ~プーケットの思い出④~

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プーケット4日目。この日は大晦日。

今日も朝から元気だ。顔と腕に日焼け止めクリームを塗り、まゆ毛だけ書き、この前買った赤いクジャク柄のワンピースを着る。つばの広い麦わら帽子をかぶり、朝食を摂りに行くためにホテルの扉を開けると、パティオには3匹の猫ちゃんたちがまったりと日向ぼっこをしていた。

実はこの猫ちゃんたち、この滞在中、毎日会っている。最初に見かけた時は3匹だったが、仲間は全員で6匹ぐらいいるようである。私のことを覚えたようで、私に気づくと寄ってきてくれるようになった。野良猫なのに毛並みがとてもきれいだ。パッチリとした目で、顔つきも穏やかな美人さんとハンサムくんばかりである。そのうちのグレーの一匹には以前飼っていた猫のテインという名前をつけて、ベージュの毛並みが美しい子はミルクティーちゃん、茶トラの子はタイガーと呼んでいた。この3匹はいつも私の周りを取り囲んでくれる。ああ、日本に連れて帰りたい。。

猫ちゃんたちとたっぷり遊んだ後、ようやく朝食に向かう。朝からモリモリ食べる。プールサイドで太陽の光を受けながらいただく食事は本当に美味しい。今日も雲一つない綺麗な青空だ。食事後、カプチーノを飲みながら、さあ、今日はどうやって過ごそうかなと考える。時間は既に11:00ごろになっていた。朝食というかブランチになった。まあ、とりあえず散歩に出掛けようと思いたった。

カプチーノを飲み終えホテルを後にし、街中の賑わいから離れた方に向かって、てくてくと歩いて行った。するとローカル色がぐっと色濃くなった。マリファナショップもいくつかある。タイではマリファナは合法のようである。洗濯物が干してある庭、フルーツショップ、お寺などを眺めながら歩いた。

バックパッカー用のホステルの前では、いろいろな国の若者たちが楽しそうに雑談していた。私の娘は明日からヴェトナムに3週間の旅に出る。彼女も今までの旅行で、ああやってホステルでいろいろな国の人たちと交流し、これからもたくさんの出会いがあるのだろうなと思った。

途中、ドラッグストアがあったので虫刺されの塗り薬を買う。プーケットに来てから蚊にさされてしまったのだ。日本から虫刺され予防スプレーを持ってきたが、隙あらばという感じで刺される。そのドラッグストアにはお土産物も売っていたので、ピピ島をかたどったマグネットも一緒に購入。

その後、またマッサージを受けようと思い、前回と同じマッサージサロンのPaan Branに行ったら、今日の開店は14:00との張り紙が。まだ1時間ぐらいあったので、ビールでも飲んで時間をつぶそうと思い、ビーチに向かった。この前行ったサーフィン疑似体験ができるSuper Surfへ。ラッキーなことに私のお気に入りのカウンター席が空いていた。お店はランチを摂る人達で賑わっていた。ここのPeople watchingもとても楽しい。ビーチに近いので、私と同年代ぐらいの太った白人女性が堂々とビキニを着て歩いているのを見かける。こういう女性達、ほんとうにたくさんいる。他人の目なんて気にせず、着たいものを着る。こういう自由感、本当にいいではないか。

タイガービールをジョッキで2杯飲んでから、ビーチ沿いの屋台や出店をのぞいたり、ビーチでバシャバシャしたりして、気付いたらマッサージサロンのオープン時間が過ぎていた。

サロンのドアを開けると、前回と同じマッサージ師の女性がいた。彼女も私のことを覚えていてくれたようで、また彼女からマッサージを受けることになった。

ああああああ。。。気持ちいい。。。。くぅ~~~~。。。うぉ~~~~~。。。

など、言葉にならない、いろいろな声や音を発していたと思う。マッサージ師の女性も、私の反応を面白がっていたようでクスクス笑っていた。私は貴女を笑わせてるわけじゃないのよ、I just feel so good, that’s all!と言ったら、I know, I knowと言われた。

1時間たっぷりとマッサージを受け、気持ち良さのあまり放心状態で出されたお水を飲んでいたら、私から2つ挟んだスペースでマッサージを受けている男性も、声にならぬ音を口から発していた。

さて、ホテルに戻って本でも読もうかな。途中、コンビニでビールとナッツを買う。

シャワーを浴びてから、水着に着替えパレオを巻き、ビーチ用のバスタオルとビール、つまみ、そして本を持ち、プールサイドのラウンジチェアに向かう。チェアにバスタオルを引き、ゴロンと横たわり、ぷしゅーーっと缶ビールを空けて、乾いた喉に流し込む。ああ、何たる幸せ。。

この時、読んでいた本は三浦しおんの「舟を編む」。内容を簡単にご紹介すると舞台は出版社の辞書編集部。言葉に不器用だけど誠実な青年が、新しい国語辞典を作るプロジェクトに加わる。辞書作りは、気が遠くなるほど地道で時間のかかる仕事。一つひとつの言葉の意味を調べ、用例を集め、議論を重ねながら「言葉を次の世代へ渡す舟」を編んでいく。この物語は辞書がどうやって作られるのか、言葉の重みや面白さ、不器用な人たちの仕事への情熱と人間関係を、静かで温かい目線で描いた作品である。言葉って本当に大切だ。。と改めて感じ入った。これから言葉を舌にのせる時は適当に発しないようにしよう。

どれぐらいの時間が経ったのだろう。そろそろ夕飯でも食べに行こうかなと思い、ホテルの部屋に戻り着替えてから街にでる。

ぶらぶらと歩いてみたが、やっぱりNatalieにしようと思い、Natalie’s Restaurantに向かった。あの、感じの良い女性がまたいた。満面の笑顔で、来てくれたのね~~コップンカァ~~ップと言ってくれた。こちらこそコップンカ~~ァップである。白ワインとパッタイをオーダー。前回来た時にいた日本人の方たちもいた。あちらも私を見て、あ、この前の、というような感じであった。

ここのパッタイも美味しいなぁ。甘味、酸味、塩味のバランスが絶妙である。アーモンドのカリカリ感も相まって、食感も楽しめる。ワインがすいすい進んでしまうではないか。ワインを2杯飲み終え、会計を済ませたら、キッチンから大皿に盛られた美味しそうな料理がいくつも出てきて、テーブルに並べられた。今日は大晦日なので、従業員の人たちにふるまうためのごちそうなんだとか。あなたも食べなさい!と言われた矢先、感じの良いウェートレスのかたが私のための小皿にあれこれと盛り付け始めた。エビはこのソースで食べるのよ、スプリングロールはこのソースをつけてね。チキンはこのままでも味はついてるからとの説明を受けた。パッタイをいただいたばかりだったが、どれもこれもとっても美味しかった!!もっと食べなさい、食べなさい!!と言われ、たらふく美味しくいただいた。タイの人たちのこういうところ、ほんとうに良いなぁ。。この温かさ。。旅はこれだからやめられない。人との出会いは何物にも代えられないのである。

コップンカァ~~ップ、Happy New Year!と言ってレストランを後にする。通りには新年をビーチで花火を見ながら迎えようという人たちでいっぱいである。ビーチでは既に花火が上がっている。バカンスモードがたっぷり満ちていてこちらまで楽しくなってくる。

ホテルへの帰りの途中、タイ製のホワイトニング用の歯磨き粉とリップオイルを買い部屋に戻る。

もうすぐ2026年を迎える。気づくとパティオから花火が見える。プールは青くひっそりとして、音が吸い込まれるような静寂を保っている。

デッキチェアーに座り、チャングビールを飲みながら夜空を彩る花火を観る。花火がだんだんと激しくなり、さらに美しい光を魅せる。

バンバンバンバンバンバン……!!!!!!!!

夜空に鮮やかな、色とりどりの光がパッと灯されるかのように、何十連発の花火が大音量であがったと思ったら2026年を迎えた。

人生で初めて1人で迎えた新年はこんなふうに始まった。一生忘れることのない、思い出の1ページがまた加わった。

Happy New Year!!

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