参議院議員選挙 今後の日本の行方はいかに

明日はいよいよ参議院選挙投票日である。参議院は一県が選挙区となり(なかには二県合併のところも)候補者たちは広い選挙区での選挙活動を余儀なくされる。暑いなか本当にご苦労様です。

参議院選挙は、衆議院に比べると「政権選択選挙」ではないため、政権が直接変わることはないが、それでも今後の国会運営に大きな影響を与える重要な選挙である。

今回、各党の公約の中で一番注目されるのが、物価高に対する今後の対応である。消費税はそのままで助成金をばらまくという自民党、公明党。段階的に消費税を下げていく、食料品に対して消費税をかからなくする、消費税は完全撤廃などと公言している野党。昨今の物価高は国民を悩ませているが、これにどういった対応をしていくかが論点になっていると思う。

確かに物価高なのだが、先進国は緩やかに物価高になっていくのは常であり、日本は急激に物価高にしてしまったことが国民からの反感を持たれてしまった要因である。失われてしまった30年の間で国民に対して賃金を上げず、物価を上げずにぬるま湯に浸からせていた今までの政権に問題があるのでなないか。だがしかし、その政権を選んできたのも日本国民なのである。まさに自業自得だ。

その間に生まれた若い国民たちにしてみれば、まさしく老害でしかない。

これからの若者たちは、自分たちより年上の日本人たちが30年かけて作り上げたこの腐敗した日本を背負っているわけである。彼らからしたら迷惑も甚だしい。

SNSでは自民党を落とすために初めて投票に行きますというメッセージをよく見かける。これは最近の日本の若い層の間で起きている意識の変化を表している気がする。政治の私物化や腐敗に対する不満。物価高や非正規雇用問題。格差拡大に対しての今の体制への憂い。そしてSNSやYouTubeでの政治兼インフルエンサーが増え、若年層も政治を語る時代になってきて、若者の政治参加が義務から「武器」に変化している感があるのは否めない。

2022年の参院選で初めて議席を獲得した新興政党、参政党の伸びにも注目が集まる。SNSやYouTubeを駆使した情報発信で支持を集め、街頭演説も人気である。教育、食の安全、主権回復などを掲げて、国民に考えさせる政治を訴えている。特に保守層、スピリチュアル層、子育て世代からの指示が目立つ。ただ、陰謀論っぽい要素や、宗教団体との繋がりの疑惑(党首の神谷さんはきっぱりと否定している)があるため、賛否両論である。

信念に共感して票を投じるのは自由だが、情報を吟味して判断することが重要である。

  • 今回の選挙は「旧来型の政治 vs 新しいムーブメント」の対立がより鮮明。
  • 自民党一強体制が揺らぐ兆しはあるが、実際に「変化が起きるか」は投票率次第
  • 野党共闘の機運は弱めで、個別の無所属候補や新興政党が割れる構図も。
  • 市民の動き、SNS世論がどう票に反映されるか、注目される。

私のように、「この選挙、何かが違う」と感じた時点で、もう選挙に参加しているのではないだろうか。それが民主主義である。投票は「声」なので、沈黙より何倍も力強い。

今日は選挙活動最終日。候補者の思いがどれだけ国民に届き、それが票となって表れるのか。明日の投票日は三連休の中日。旅行に行く人が多くて投票率が下がることを懸念する人が多い。実際、私の職場の同僚が旅行に行くので投票に行かないという。この日に投票日を設定したのは自民党である。自民党にとって不安要素が満杯の選挙なので、計算ずくでなんだかなぁである。

なにはともあれ、明日の選挙結果を楽しみにするとしよう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました