50代女性 夏のヴァケーション ~シドニーでの思い出③~

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娘と一緒にクイーンベッドですやすやと眠っていたら、階下から「朝ごはんはまだか、朝ごはんはまだか」というワンコたちの鳴き声で目を覚ました。娘が眠い目をこすりながらベッドから出て下に降りて行った。ワンコたちを一旦バックヤードに出し、おしっこをさせている間に朝ごはんの用意。用を足してからうちの中に戻ってきたワンコたちは朝ごはんを食べる。そして娘はまたベットに戻ってきて一緒に二度寝。その後、2時間ほど経ってから、今度はワンコたち、「はよ起きてこんか~い!」と私たちに訴えるかのように遠吠えを始めた。なんとまあ、ドラマティックなワンコたちである。

そろそろ起きようか、ということで2人で下へ降りた。ワンコたちに起こされた朝だったが、ぐっすりと眠れたので気分は爽快である。ダイニングから見える空は、雲が多いが青空が見えていた。娘は私にカプチーノを作ってくれ、私は娘にミルクティを作る。娘はマシーンを使って本格的にカプチーノを作ってくれるのである。泡で書くハートや葉っぱはまだまだ練習中である。そんなの書けなくたって、いいの、いいのよ。美味しいから。

はぁ。。まったり。今日は何をして過ごそうか。。

それぞれミルクティ、カプチーノを飲みながら、娘は読書をし、私は日記を書く。一人暮らしを始めてから朝日記をつけるようになった。朝、文章を書いているとなんだか頭が冴えてきて、思考が整頓される気がするのである。

そんなこんなでお昼近くになり、昨日の残り物のピタパンとフムスやらサラミを食べてから、ビリヤードでもやろうかということになった。このお宅にはプールテーブルがある。何十年ぶりにするビリヤード。ルールを娘に教えてもらいながらやってみた。結果は当然のごとく、娘の圧勝。これ、ハマる人はハマるんだろうなあ。ビリヤードは奥が深い。

その後、ちょっとショッピングセンターにでも行ってみようかということになり、娘の運転でマッコーリーショッピングセンターに行く。このショッピングセンターは開業してから45年。まあとにかく大きい。驚くなかれ、その中にデパートが2件、グロッサリーストアが3件入っている。日本でいうならショッピングセンターの中に高島屋と三越、スーパーではイオン、イトーヨーカドー、西友が入っているといったところか。それ以外のリテールショップもとても充実している。私のお気に入りはインテリア用品のお店のadairsやBed Bath N’ Tableである。ブランケットカバーとピローケースのセットなんて、可愛いものが何十種類もあるのだ。こういう品揃えのお店、日本にはないんだよなぁ。。私が知らないだけかもしれないけれど。

スーパーで果物やヨーグルト、飲み物を買って帰宅。その後、ま~ったりと読書をしたりして過ごし、夕方近くから娘と一緒にアペリティーボを楽しむ。日本語だと食前酒、フランス語だとアペリティフ。アペリティーボはイタリア語である。

このアペリティーボはイタリアでは文化である。日本語で「食」べる「前」の「酒」と言ってしまうのとは訳が違うのだ。イタリア人の文筆家、マッシさんの言葉を引用すると

好きなお酒+食事マナーなし+食欲の増進+自由な会話=Aperitivo

なのだそうだ。大好きなアペロールスプリッツを飲みながら、カジュアルにおつまみを食べて、娘とともに夕方の時間に会話を楽しむ。とても充実した至福のひとときである。

今日のアペリティーボの会話の内容は、食欲増進後、今夜のディナーは何を食べるか!である。

私は地中海料理も好きだが、中東料理も大好きである。いろんなスパイスやハーブをたっぷり使って肉や野菜を煮込んだ料理のイメージだ。あと、お肉のグリルもね。イラン料理のクルミとざくろのシチュー、フェセンジャンなんて大好物である。アメリカに住んでいた時のお隣さんがイラン人の女性で、ガレージを改装してデイケア(ここでいうデイケアは高齢者施設ではなく、未就学児の子どもたちの託児所)をしていて、娘が小さい頃はそこでたいへんお世話になった。子どもたちのランチは毎日彼女の手料理なので、娘はそこで小さなうちから美味しいイラン料理をいただいていたのだ。彼女の心のこもった料理は全て美味で、彼女の作るフェセンジャンの味は今でも忘れることができない。

ということで、今夜はペルシャ料理にしよう!と決定!

オーストラリアは中東からの移民が多いため、中東料理のレストランがたくさんあり、レベルもとっても高いのである。

検索して選んだレストランはSurena Persian Restaurant。グーグル検索ではなんと星が4.8の高評価。地元の人たちの評価も大変良い。週末はいつも満席だとコメントに書いてある。今日は日曜日だから大丈夫だろう。よし、ここにしよう!ということで、行ってみた。

私はフェセンジャンを食べる気満々であった。しかしながら、フェセンジャンは売り切れてしまったとのこと。。ああ、残念。やっぱり人気なのね。気を取り直して、ラムをレッドビーンズやドライドライム(乾燥ライム。間違って食べてしまうと口の中が大変なことになる)で煮込んだものをオーダーする。周りの人のオーダーしているものを見ると、なんだかお皿が大きくて量がとてつもなく多い。あれって、みんなでシェアするからあんなに大きいのかなぁと娘とひそひそ話していたら、目の前に置かれたお皿は他のお客さんと同じ大きさだった。

娘はザクロが散らしてあるサフランライスの上にチキンの煮込みが乗ったものをオーダーしたが、それも私のお皿と同じ大きさ、量である。

大きさと量にびっくりしていたが、見た目はとても美味しそう。そして見た目を裏切ることなく、とっても美味しかった!ラムもチキンも柔らかく、一言では言えない複雑なハーブとスパイスの味わいが口の中に広がる。ああ、幸せ。。半量食べたらお腹がはちきれんばかりになったので、お持ち帰り用の容器に入れてもらって持ち帰った。

明日のお昼もペルシャ料理だ!わーい!!

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