50代女性 シドニー渡航まであと1週間! ~友人からの言葉を聞いて思ったこと~

金曜日、仕事の一区切りを終え、ほっと一息。気が付いたら娘が住むシドニー訪問まであと1週間ではないか!きゃ~!!楽しみ過ぎる!!!

1か月のヨーロッパ旅行を終えた娘から、無事にシドニーに戻ってきたよ~!あと1週間でマミーに会える!!という報告のラインの中に”I want to keep traveling!!”と書かれていた。すっかり旅人気質になってしまった娘である。蛙の子は蛙。やはり我が娘と思うが、若いだけあって彼女のほうが多様で深く豊かな旅の経験をしている(ちなみに今まで旅をした国の数を数えてみたら27か国だそうだ)。

そして、これから彼女の目の前に伸びる長い人生の中で、更に旅の経験が増えていく。一体、彼女はこれから何か国巡り、どんな人と出会い、どんな経験をするのであろうか。自分のやりたかったことを娘が替わりに叶えてくれていることが、これほどにも自分自身、幸せを感じることができるとは、ほんとうに娘には言葉にならないほどの感謝の気持ちでいっぱいである。

先週の日曜日、社労士をしている友人とランチをした。彼女は先週、西表島への3泊4日の旅行から帰ってきたばかりである。彼女も今までいろんなところを旅している。チベット、ブータン、イラン、モロッコ、等など…私の行ったことがない国ばかりである。

私のシドニー行きの話をすると、中小企業で10日間以上(ちなみに12日の休みを取った)も休みが連続してとれるところなんてなかなかないよ~。私はラッキーだとのことだった。

働き方改革とはいっても、まだまだ長い連休を取るのが難しい日本の労働状況なのである。日本はお盆と年末年始に連休があるが、旅行に行くにしてもこの時期は高いし、別にこの時期に休みは欲しくないと思っている人もいるであろう。くそ暑いお盆、寒い年末年始よりも、暖かい春や涼しい秋の時期にゆっくりと休みを取りたいという人は少なくないと思う。

最近、開業医となった私の知り合いの女性には2人の子ども(小学1年生と年中児)がいるのだが、とにかく仕事が忙しく、仕事を終えて帰宅し、座る間もなく夕食の準備に入る。夕食後は子ども達をお風呂に入れて寝かしつけ、それから事務仕事を行い、就寝時間はほぼ毎日夜中の2時。そして毎朝5時30分に起床するのだそうだ。まさに忙殺である。気持ちが仕事に傾いてしまっているので、子ども達は敏感にそれを察知し、異様なぐらいに甘えてくる。特に下の子を幼稚園に送るときは、全然母親から離れたがらず、この世の終わりのように泣き叫びながら母にへばりついているその子を、毎日、保育士さんが彼女の身体からまさに引きはがしているのだそうだ。彼女の夫も医師で、子育てには大変協力的なのだが、彼は今のところ60日連勤らしい。土日祝日関係なく働いているとのことである。

金銭的には大変豊かなのだが、とにかく時間がない。このご夫婦は事務作業ができる従業員をもっと増やして、自分たちの仕事を減らそうと思ったこともあったらしいが、結局はやっぱり自分たちでやろうとなったらしい。

これはただの一例だが、意外にこういう人は多いんじゃないかと思う。長期休暇を取るなんてもともと頭にないのである。仕事をしたいのである。これはこれでいいのだ。

不憫なのは、自営業や経営者でなく、企業や会社に勤める一従業員で、その人の業務は他人に任せることができる内容なのにも関わらず、自分でそれをこなさねばならない、自分が遂行しなければと思い込んで、休みが取れない!と言っている人である。

私の周りにも、自分の仕事を人に任せることができない人がいる。誰でもできることなのに、その人は誰かが助け舟を出しても、自分でやりたいですと いう。自分で自分を忙しくしているのである。その人は休憩時間まで返上している。そこまでして、だれでもできる仕事を自分で抱え込みたいのである。幸いにも休みが取れないと文句を言う人ではないけれど、ここまでくると、これはもう性格の問題である。

勤勉な日本人は働き続けることが常であるため、いざ、長期休暇を与えられるとどのように時間を過ごしていいのかわからず、仕事をしていたほうが良いという人がいるという。そうなってくると、まさにワーキングマシーンである。反対にヨーロッパの多くの人たちは夏のバカンスのために働いている人たちがほとんどだ。

定年後のことを考えると、今後は長期休暇をちょくちょく取って、豊かな余暇の過ごし方の練習をしなくちゃ!と思う今日この頃なのである。

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