50代女性|夏のシドニーで過ごした静かな時間【旅行記⑨】

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先週の週末は土曜、日曜ともに朝から夕方まで用事があり更新をお休みしてしまった。

二日立て続けに朝から出歩くとさすがに疲れる。なので、ゆっくり休んだ気がしなかったが、平日たっぷりと睡眠を摂ったので元気に過ごすことができている。

さて、シドニー滞在日記の続きである。


この日はシドニー在住の友人が、滞在先に訪ねに来てくれた。

彼女と会うのは3年ぶりだ。最後に会ったのは大阪。彼女が里帰りをしていて、娘と連れ立って新幹線に乗って大阪まで行き、大阪名物お好み焼きや串揚げなどを堪能した後、吉本新喜劇を一緒に観た以来である。

彼女は私がシドニーに移住する10年以上前からシドニーに住んでいて、私が引っ越しして間もない頃に知り合った。

彼女の息子さんと私の娘が同級生で、小学校から高校まで同じ学校に通ったのだ。もう、それはそれはいろいろと語り合った仲である。いつも優しく、でも的確なアドバイスをしてくれ、私の心の大きな支えであった。彼女とのシドニーでの出会いは私の人生の宝物だ。

お手製のバナナブレッドを持ってきてくれて、コーヒーを飲みながらいただいた。ああ、相変わらず美味しいわ。。


シドニーに住んでいたころ、いつも彼女のご自宅で手料理と共にワインを楽しんでいた。

彼女の作る料理はどれもこれも美味しくて、レバノン料理のタブーリなるものを彼女のお宅で初めて食べた。

グリーンカレー、冷やし中華、鶏のから揚げ、煮物、キッシュ、パスタ、ピザなどなど…ありとあらゆるものをごちそうになった。

ちなみに、彼女はピザの生地はもちろんのこと、マヨネーズやタバスコも自分で作ってしまう人である。サラダのドレッシングは市販のものを使わず、いつもお手製であった。


彼女のお宅は高級住宅街のノースショアにあり、夏になると大人たちはバックヤードでお酒を楽しみ、子ども達はプールで遊んでいた。

バックヤードにはありとあらゆる花や植物が植わっていて、一番印象的だったのが月下美人である。グーグルのアイコンにも使わせてもらっているのだが、彼女のお宅で初めて月下美人をみた。

その夜もディナーに招待され、いつものようにバックヤードに行くと、夜気の中にとても良い香りが漂っている。

「いつもと違う濃厚な良い香りがするね」と聞いたら、友達が「月下美人や。今年は今夜が咲き始めの日やな」とのこと。

見ると花びらが幾重にも重なった、白くて大きな花がいくつもぶら下がっている。英語ではナイトクイーンという呼び名があるほど、本当にゴージャスで美しい。

月下美人の花言葉には、「儚い美」「儚い恋」「艶やかな美人」「ただ一度だけ会いたくて」などがある。これらの花言葉は、夜に咲いて翌朝にはしぼんでしまうという、花の短く神秘的な一生に由来している。

シドニーはこれから夏を迎えるが、彼女のお宅にはまた今年も月下美人が夜、美しく咲くのだろう。


彼女も私と同じでお酒が大好きなのだが、最近体調を崩しお酒を断っているとのことである。

なんでもアルコール性筋炎を患ってしまったらしい。お酒を飲むと関節のあちこちが痛む疾患である。最初は顎に出て、急に虫歯になったと思ったらしい。顎関節の痛みから始まり、その痛みが体中に広がって肩や腕、腰などに痛みが走るようになったと言っていた。そんな疾患があるなんて知らなかった。

ワイン一杯ぐらいなら多分大丈夫なんだろうけど、念のためもう飲まないようにしていると言っていた。大好きなワインを飲めないのは寂しいが、お酒を飲む代わりにヨガをしたり、読書をしたりと、自分なりに楽しみを見つけているからと。とはいえ、早くその症状が治まって、また一緒にワインを飲みたいねと話していた。

彼女はちょうど50歳。女性の揺らぎの年頃である。今まで感じなかった不調が出てきて自分でも驚いていると言っていた。わかる、本当にわかる。私も閉経を迎えてからの自分の身体の変化には驚いた。

高齢者の方たちが椅子から立ち上がったりするときに、いたたたた。。。と言っているのを聞いたことがあるかたは多いと思うが、それが本当に自分の身体にも起きたのである。

顕著に気付いたのが、長時間車の運転をしていたら、身体が固まったようになり、到着地についても身体が痛くてなかなか車から降りられないようになった時のことである。

そのころ、通勤で車を使っていて、毎朝約1時間ほど運転していた。そして、車から降りるときに毎回いたたたた。。となるのである。あれには自分でも驚いた。

加えて、階段を降りる時にも、膝にピキーンと痛みが走り、階段から転げ落ちるのではないかとヒヤリとすることが何度も起きるようになった。以来、階段を降りるときはいつでも手すりを掴むことができるように手すりに近い隅のほうで降りるようにしている。

彼女との会話は尽きず、気付けばもう日が傾いている。次回会うときも、お互い元気に再会しようねと約束し彼女を見送る。


そろそろ夕食の時間である。

何を食べようか。。今夜もうちでゆっくり食事をしようということになり、娘と一緒に近くのグロッサリーストアに行き、またスナッキーディナーのための買い出しをする。

ピタパン、セサミブレッド、フムス、ナスペーストのディップ、オリーブ、トマト、サラダパック、フェタチーズ、サラミ…今夜はなんだか白ワインを飲みたい気分だったので、ソーヴィニヨンブランを買った。またもや地中海スタイルのカジュアルディナーである。


今夜、選んだ映画はアン・ハサウェイとレベル・ウィルソンの「ザ・ハッスル」。

二人の女性詐欺師が富豪の男性を騙そうと競い合う物語。これも面白いんだなぁ~。舞台が南フランス、フレンチ・リヴィエラにあるボーリュー・シュル・メールだったかな。間違っていたらごめんなさい。

まあ、とにかく画面に映る景色は風光明媚であり、アン・ハサウェイのファッションも見逃せない。美しく、品のある女優さんである。娘もこの映画がとても気に入ったようだ。

なんだか気分が良くて、ソーヴィニヨンブランを一本空けてしまった夜だった。

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