50代女性 夏のヴァケーション ~シドニーでの思い出⑥~

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娘が日本に帰国していたので、ブログをお休みしてました。今回、娘は8日間しか滞在しなかったので、あっという間に時間が過ぎてしまった。でも、たくさんのことをして本当に充実した日々だった。先月はシドニーで会い、今月は日本で会い…毎回会うたびに彼女から良いエネルギーをもらえて、彼女と一緒にいることでいろいろな気づきがあったり、私の知らないことを教えてもらえたり、濃厚な時間を過ごすことができる。つくづく私は幸せ者だと思う。

さて、シドニー滞在の続きを書こう。

この日は娘が住むブルーマウンテン地区のスプリングウッドへ行き、スリーシスターズを観てきた。ブルーマウンテン地区はシドニーから西へ車で約1時間30分のところにある。シドニー地区内の地価の高騰が激しすぎるため、西に位置するブルーマウンテン地区で一軒家を購入する人が増えてきているそうだ。電車が通っているので、この地域からからシドニー市内へ電車通勤している人たちもいる。オーストラリアらしく緑がたくさんあり、のんびりとした雰囲気でファミリーには子育てしやすい地域である。娘の飼っている9歳のラブラドールレトリバーにも再会した。彼はとっても愛くるしくていつもいつも元気いっぱい、いかにもラブラドールらしく明るくておおらかである。私のことを覚えていてくれたのか、娘ではなく、私に向かって一直線に走ってきて、しっぽをちぎれんばかりに振り、芝生の上にお腹を見せてゴロンゴロンし、私の周りをクルクルと回ってと、まぁとにかく、嬉しいよおおおおお!!!の表現を見せてくれた。こちらも彼にバフバフとハグをたくさんしまくった。バチンバチン叩いてもうんともすんともしない、男の子らしく大きな身体の本当に可愛いやつである。

可愛いワンコとの再会後、ブルーマウンテン国立公園の中にあるLeura(ルーラ)という小さな村に立ち寄った。ここは「ブルーマウンテンの宝石」と呼ばれるほど、落ち着いた雰囲気と美しい庭園が有名である。ルーラ・モールにはおしゃれなカフェやアンティークショップ、Made in Australiaのスキンケアショップなどが建ち並び、散策にはピッタリである。そのルーラ・モールにあるカフェでランチをすることにした。そういえば、シドニーに来てからまだ一度もフィッシュアンドチップスを食べていないことに気づいた。隣の席に座っている人がフィッシュアンドチップスを頼んでいた。量が多いだけでなく、とっても美味しそう。よし、今日のランチはフィッシュアンドチップスで決まりである。そして飲み物はソーヴィニヨンブラン。久しぶりのフィッシュアンドチップス。2年前にロンドンで食べて以来である。このカフェの白身魚のフライは衣がサクサクで身がほろっとホクホクしてとても美味しい。チップスは言わずもがなである。

ランチを終えてから、モールをぶらぶらと歩き、ちょっと奥まったところにスキンケアショップがあったので入ってみた。Blissologyというルーラローカルのお店である。お店に入るとナチュラルなかぐわしい香りがして、なんだか幸せな気分に。驚いたことに日本人女性の観光客が数名いた。知る人ぞ知る有名店なのか?お店の人に聞くとまだできたばかりとのことだった。ここでリラックス用のロールオンアロマオイルを買った。日本に帰っても、これをつけるたびにここに来たことを思い出すことができるなぁ。

そしてさらにモールを歩くと、感じのいいアンティークショップが幾つかあったので入ってみた。そこで出会ってしまった。パール風ロングネックレスとじゃらじゃらプラスチックネックレス、そしてウールのブラックテンガロンハット。この3点、まさしく私が長く探し求めていたものである。日本で売ってるネックレスってとっても細くて繊細で、綺麗なのだけれども、私は外国人マダムたちがつけているようなプラスチックやパールのじゃらじゃら系をずっと探していたのである。テンガロンハットもそう。ウールというのがポイントで、日本の寒い冬には帽子をかぶると暖かいので、いつも帽子をかぶって外出するのだが、黒の帽子をずっと探していた。今年の冬はこれがヘビーローテーションになりそうである。

Made in Australiaの製品のみを扱った自然食品&ボディケアのお店ではちみつ配合のフェイスクリーム、娘にはフェイスパックとはちみつを購入。娘ははちみつが大好きで、ミルクティにはちみつを入れて飲むのである。そして、雑貨屋さんでは調味料の分量を量ることのできる綺麗なパープルとライトグリーンのスパチュラを大、小の二つ購入した。

フランチャイズではなくローカルのビジネス店でショッピングをするのって、その地域を支えているようで私はなんだか好きなのである。日本でいうなら商店街にある個人経営のお店でお買い物をするということだ。娘は「マミー!とってもいいショッピングをしたね!We helped the local business!!」と喜んでいた。このルーラ・モールは大好きなショッピングストリートの一つである。

ルーラを後にし、ブルーマウンテンズの象徴的な岩山 Three sisters(スリーシスターズ)を観に行く。 スリーシスターズはジャミソン渓谷を見下ろす3つの岩の柱である。そこにはなんとも切ないアボリジナルの伝説が語り継がれている。

「その昔、3人の美しい姉妹がこの土地に住んでいました。彼女たちはそれぞれ、隣の部族の青年と恋に落ちます。しかし、部族間の掟では結婚が許されず、争いが起きそうになります。戦いから3人を守るために、部族の長老が魔法で彼女たちを岩に変えました。ところが、長老自身が戦いの中で命を落とし、魔法を解く術も失われてしまいます。そのため、3人は永遠に岩の姿のまま残り、いまもジャミソン渓谷を見守っているのだといわれます」

この伝承はアボリジナルの人々にとって愛と禁忌、そして自然への畏敬を表す物語でもあり、観光客にとってもブルーマウンテンの神秘性を象徴する存在になっている。

この日、スリーシスターズはくっきりと美しく見え、ジャミソン渓谷の稜線も青がかった乳白色の神秘的な色を魅せている。この山々は青い。緑ではなくてほんとに青なのだ。まさしくブルーマウンテンである。

生い茂る木々から発せられる、新鮮で綺麗な空気を胸の奥いっぱいに吸い込む。雄大な美しい自然を観ると身体だけでなく精神も浄化される気がする。

自然の美しさを十分に満喫した後、帰路につく。帰宅後はもちろん、アペリティーボを楽しんだ。今日、たくさん運転してくれた娘に感謝である。マミーがアペロールスプリッツを作ってあげるね。そして、アペリティーボタイムにはお約束の、今日の夕飯は何を食べようトーク。娘曰く、Crows Nest(クロウズネスト)というエリアに美味しいイタリアンやスパニッシュレストランが増えてきているという。よし!じゃあ今夜はスパニッシュにしよう!ということで、Lola Cocinaというレストランに行くことに。平日だというのに満席に近く、ラッキーなことにひとつだけ空いていたテーブルにつくことができた。私はイカ墨が大好きなのだが、そこにはイカ墨のパエリアがあった!わ~い!!このパエリアは2人分でも量が多いとのことで、サラダ一品とこれで十分よとウエイトレスの方が提案してくれたので、言われた通りにオーダーする。こういう提案はありがたい。サラダはお店おすすめのもの、飲み物はスペインのスパークリングワイン、Cavaをボトルで。

出てきたサラダはオリーブとフェタチーズがゴロゴロ乗っかっていて、野菜もトマトやキュウリ、ニンジンなど色とりどりの野菜がいっぱい。そして、メインのイカ墨のパエリアはシーフードのスープをしっかりと吸ったお米を覆ったイカ墨が濃厚でCavaにピッタリである。ああ、美味しい…。イカ墨は私と同世代女性に必要な栄養素であるタウリン、鉄分、ビタミンB、ムコ多糖(ヒアルロン酸、コンドロイチン)を豊富に含んでいる。今の私に必要な栄養素が含まれているので、自然と身体が要求するせいか、最近ではうちでもイカ墨のパスタを食べることが多い。

夕飯に大満足して、少しクロウズネストを散歩する。寒くもなく暑くもなく、夜風がとても心地よかった。こんな風に夜を歩くのは久しぶりである。

電車に乗って帰宅。遅くなったので、今夜はこのままシャワーを浴びて寝よう。

いろいろなことをして、もりだくさんの一日であった。娘にたくさん運転してもらったし、レストラン情報も教えてくれた。頼もしい限りである。いつもいつも本当にありがとう。こんなにマミーを幸せな気持ちにさせてくれて。

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