50代女性 夏のヴァケーション ~シドニーでの思い出⑧~

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日本はすっかり秋めいて、とても過ごしやすくなってきた。

秋の空気を感じながら、夏の思い出を書くというのもなかなかいいものである。

さて、シドニー滞在8日目、金曜日のこの日。娘も娘のボーイフレンドも学校が無い日なので、娘のボーイフレンドの運転でボンダイビーチに連れて行ってもらえることになった。娘と私は電車でWaterloo駅まで行き、そこでピックアップしてもらう。Waterlooと聞くとABBAの歌を思い出す…。Waterloo、英語ではウォータールー、フランス語ではワーテルローと発音し、1815年にナポレオンが敗北したワーテルローの戦いの舞台となったベルギーの地名である。ロンドン、そしてカナダのオンタリオ州、アメリカのアイオワ州にもこの名前の地名を持つ都市もある。ちなみにABBAの歌のWaterlooは恋の敗北を意味する内容であるらしい。

話が逸れてしまった。

無事、娘のボーイフレンドと落ち合い、いざボンダイビーチへ。この日もとても天気が良く、空が抜けるように青い。春が近づいている空だ。ボンダイビーチまでの道のり、車の窓を開け放ち、春の始まりの風を感じながら流れる景色を楽しむことができた。この界隈はレンガ作りの家や集合住宅が多く、街路樹は大きなユーカリが植わっている。昔からの歴史ある住宅街なのだろう。

目的地のボンダイビーチはシドニーで、いやオーストラリアで一番有名なビーチなのではないだろうか。ボンダイビーチが有名な理由はいくつかあり、まずそのロケーションである。シドニー中心部からたった8キロほどに位置しているのだ。電車+バスで約30分とアクセス抜群である。「世界の大都市のすぐそばにある“リゾートビーチ”」という点で珍しく、地元の人も観光客も気軽に訪れる場所になっている。

そして、波のコンディションが一年中良いので、サーファーの聖地ともいわれている。この日もウエットスーツを着たサーファーたちがたくさん波乗りをしていた。「Bondi」はオーストラリアにおける“ビーチ文化”の象徴でもある。白い砂浜・青い海・開放的な雰囲気で、リラックスして生きるオージースタイルを体感できる場所なのだ。海辺ではヨガ、ジョギング、カフェでブランチなど、まるで雑誌のような光景が日常的に広がっている。

さらには、おしゃれなカフェやレストラン、ギャラリーが多く、「Bondi Icebergs Club」から眺める海は絶景である。海岸沿いの遊歩道「Bondi to Coogee Walk」は、断崖の上を歩く約6kmの人気トレイルで、途中に壁画アートや小さなビーチが点在しているのだ。

遊歩道をぶらぶらと散歩していたらお腹が空いてきた。カフェに入ろうということになり、海沿いのParida Bondiというお店に入る。オープンカフェになっているのでビーチサイドの席を確保した。私はブレックファストブリトーとお約束のソーヴィニヨンブランをオーダー。娘はアボカドとフェタチーズのオープンサンドと私と同じくソーヴィニヨンブラン。娘のボーイフレンドはチキンバーガーとビールを。

私がオーダーしたブリトーのなかにはスクランブルエッグ、アボカド、チーズ、レタスなどが入っていて、ソースと相まって絶品であった。メキシカンのブリトーとは全く異なるのだが、こんなブリトーだったら毎日でも食べられる。ちなみに私は中東料理以外に、メキシカンも大好きなのでブリトーにはちょっとうるさい。娘とボーイフレンドも食欲旺盛でもりもり食べている。青い空と海、潮風に吹かれながら美味しい料理とワイン、そして大好きな人たちと一緒に過ごせる幸せをしみじみと味わっていた。

食事後、娘のボーイフレンドはバイトがあるのでここでお別れである。お別れのビッグハグ。彼は「ようやく、〇〇(私の名前)に会えたよ。本当に良かった。また絶対、近いうちに会おう」と言ってくれて、なんだか涙ぐみそうになってしまった。本当にようやく、ようやく会えたもんね。

娘のボーイフレンドにお別れをした後、またプロムナードを娘を一緒に散歩。潮風を感じ、海を観ながらの散歩は同じ場所を歩いても全く飽きない。海を眺めながら歩いていると、ちょうど人がいないフォトスポットがあったので、パチリと写真を撮った。人の写り込んでいない青い空、海、白い砂浜、太陽の光も手助けしてくれて美しい写真が撮れた。

海沿いにあるBondi Icebergs Clubまで歩いてみる。Bondi Icebergs Clubは会員制のプールなのだが、ここも有名な観光スポットだ。 海を見ながらプールで泳げるのである。会員費はいくらぐらいなんだろうか。ともかく、ここから見える海は雄大で本当に美しい。

そろそろうちに帰ろうかということになり、Bondi Beachからバスに乗り、電車の駅まで行き電車を2回乗り継ぎ、途中グロッサリーストアに寄って帰宅。今夜は冷蔵庫の中にある残り物と、簡単なスナックで夕飯を済ませようということになった。帰宅後はワンコたちと遊んだり、ミルクティを飲みながら読書をしたりしてのんびりと過ごす。

そうこうしているうちに陽が傾いてきた。小腹が空いてくる。さ~て、楽しいアペリティーボからのディナータイムの始まりである。今夜はムービーナイト。またもやSex and the Cityをチョイス。今回はまた違うシリーズを観た。娘はSATCを相当気に入ったようだ。これはいつまでも残るアメリカンドラマの傑作だ。

テレビで放映していたドラマ版をまた観返したいのだが、アマゾンプライムはもちろん、ネットフリックスでも観られない。この時代にDVDを買わなければならないのだろうか。誰か見る方法を教えてほしい。

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