最近、『世界100か国の旅で 出会った人たちが教えてくれた 人生で大切なこと』という本を購入した。
実はこの本、1か月ほど前に書店で見かけて、気になっていた一冊だった。でもその時は買わずに、代わりに手に取ったのは『テヘランでロリータを読む』。
解説文を読んでサンフランシスコに住んでいたころのお隣さんだったイラン人女性を思い出したこともあり、その本に強く惹かれてしまったのだ。
それから少し経って、私の大好きな友人からLINEが届いた。
アフリカとの国際交流活動に長年取り組み、NPO法人の理事も務めている方だ。
彼女が韓国へのひとり旅に出発する前日で、ワクワク感が伝わってきて、私まで嬉しくなった。何気ないやり取りの中で、その友人が一冊の本を紹介してくれた。
『世界100か国の旅で 出会った人たちが教えてくれた 人生で大切なこと』
そのタイトルを見た瞬間、「あっ!」と思った。
あの時、書店で気になっていた本だ。
なぜか不思議な縁を感じて、その場でポチッと購入してしまった。
読み始めてみると、旅先で出会った人々の何気ない一言が心に染み入る。国も文化も価値観も違うのに、人の言葉には不思議と共通する温かさがある。
特に思わず笑ってしまったのが、帯に書かれていた一言。
「休日に仕事? それは犯罪だ」
なんとも痛快だ(笑)。
これはスペインのバルで出会ったおじさんの言葉である。
この本には、世界各地で出会った人たちの言葉がたくさん収められているのだが、どの言葉も不思議と胸に響く。
中でも私の心に残ったのは、
「意味なんかなくても、心が震えるならそれで十分じゃない?」
という一言だ。
人はつい、何かをする理由や意味を探してしまう。
旅に出ることも、本を読むことも、新しいことを始めることも、「それは何の役に立つの?」と考えてしまいがちだ。
でも、本当にそうだろうか。
心が動いたからやってみる。
ただそれだけでも十分なのではないか。
私は、心が喜ぶことをすることこそが、幸せを感じる一番の近道だと思っている。
だからこれからも、意味を探す前に、まずは心が震える方へ進んでみたい。
世界には本当にさまざまな生き方があり、働くことへの考え方も違う。けれど、そうした違いに触れるたびに、自分が大切にしたいものも少しずつ見えてくる気がする。
本との出会いも、人との出会いも、偶然のようでいて案外つながっているのかもしれない。
あの日、書店で見かけた一冊が、友人のひと言によって再び私のもとへやって来たのだから。
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