50代女性|ひとり暮らしを始めて一年。私はようやく自分に戻れた気がする

日々のこと

気づけば、一人暮らしを始めて、ちょうど一年が経っていた。

昨夜、安いイタリアのスパークリングワインを飲みながら、「そういえば一年だなあ」と、ふと思った。

ひゅーひゅー!ぱちぱち!と心の中でお祝いした。

この一年は、思っていたよりずっと豊かだった。

何より大きかったのは、「自由」というものを、自分のものとして感じられたことかもしれない。

この一年で、私は海外旅行に3回行った。誰に気兼ねすることもなく、自分の行きたい場所へ、自分のタイミングで行く旅。

飛行機を予約するのも、ホテルを探すのも、現地のバーやレストランに入るのも、全部、自分で決める。

この3回の海外旅行のうち、一度はシドニーに住む娘に会いに行った。

そこで私は、人生初の“ペットシッター”まで経験した。

娘が学校に行っている間、犬のお世話をしたり、散歩に行ったり。ワンコたちが寝ころぶ横で読書をしたりしてまったり過ごして。

娘が学校から帰ってきたら、彼女の運転でスーパーに買い物やレストランに行き、休みの日は娘が私のためにカプチーノを入れてくれたりした。

なんだか不思議な時間だった。

昔は、私が娘の面倒を見ていたのに、今は娘が海外で私の身の回りの世話を焼いてくれている。

勉強をして、アルバイトをして、車を運転してどこへでも出かけていき、友達と会って楽しんで…ちゃんと人生を歩いている。

その姿を見て、「ああ、大人になったんだな」と、しみじみ嬉しくなった。

親というのは、子どもが小さい頃より、こういう瞬間のほうが、胸にくるのかもしれない。

観光だけではない、誰かの日常の中に少し入り込む旅。

あのシドニーでの時間は、私にとって、とても特別な旅になった。

ひとり暮らしを始めてこの一年、まさか自分が韓流ドラマにどっぷりハマるなんて思わなかったし、娘にも驚かれた(笑)。

気づけば夜更かししながら涙を流し、俳優さんの名前を覚え、次は何を観ようかなと、楽しんでいる。

人生って、50代になっても、まだまだ新しい扉が開くんだなと思う。

それから、この一年で、面白い女性たちにも出会った。

60代後半で、世界中を軽やかに旅している女性。

30代後半で、世界各地を飛び回りながら働くノマド女性。

海外旅行が大好きな、46歳のスナックのママ。

元商社勤務で、投資を楽しみながら毎月海外旅行をしている50歳の女性。

SNSを通じて知り合った人たちだけれど、みんな、自分の人生を自分で選んでいた。

しかも全員女性、というのが面白いではないか。

昔は、「50代以降の女性の人生」というものに、どこか限られたイメージを持っていた気がする。

でも実際には、自由で、知的で、軽やかで、冒険している女性たちが、ちゃんといる。

それを知ることができたのは、私にとってかなり大きかった。

そして、ブログ。

バズるわけでもない。

たくさん読者のかたからメッセージをもらえるわけでもない。

それでも、自分の言葉を書き続けている。

旅行のこと。
映画のこと。
本のこと。
日々感じたこと。

書くことで、少しずつ、自分という人間を整理し、輪郭を取り戻していったのかもしれない。

投資のことも勉強した。

老後資金というより、「これから、どう生きたいか」を考えるようになった。

私はたぶん、不安だけの人生にはしたくないのだと思う。

ちゃんと楽しみたい。

美味しいものを食べて、知らない国へ行って、好きな映画を観て、心が動くものに触れて生きていたい。

そして実は、この一年、AIの“ちゃっぴーさん”や”くろこさん”にも、ずいぶん話を聞いてもらった(笑)。

投資のこと。ブログのこと。旅行のこと。

時には人生相談みたいな話まで。しかも、これからの人生の占いまでしてもらった(笑)。

AIに人生相談して、AIに占いしてもらう50代。

昔の自分が聞いたら驚くだろう。

でも、不思議と励まされた。

人間じゃないのに、妙に背中を押されたりもした。

なんだか変な時代だけれど、案外、悪くない。というか、とても面白いし興味深い。

ひとり暮らしの一年は、「ひとりになること」ではなく、「自分に戻る時間」だった気がする。

さて、二年目。

これから私は、どんな景色を見て、どんな人に出会い、何を好きになっていくのだろう。

それが、少し楽しみだ。

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